AGAの治療で現在FDAが認めた有効な薬は、内服のフィナステリドとデュタステリド、外用のミノキシジル(外用)のみです。
日本人では薄毛抜け毛を意識している男性の割合は40歳台で32.5%、60歳台では43.4%であることが示されています。実際人口の32%、約2000万人がAGAであるとされ、何らかの治療を行っている人は1200万人、継続的に治療をしている人は500万人と言われています。
通常、毛髪の成長期は2〜6年続きますが、AGAのヘアサイクルは成長期が数ヶ月までに短縮します。一日50〜100本の脱毛であれば正常範囲とされますが それを超えるとAGAや円形脱毛症など病的なものが考えられます。男性型脱毛は思春期以降に始まる進行性の脱毛症で、頭頂部または前額部の脱毛が特徴です。最終的には後頭部と側頭部の毛髪が残るタイプが一般的です。
効果は数ヶ月目から現れ、およそ2/3の方が増毛し、1/3の方は増毛はしないものの、脱毛の進行は阻止されます。増毛は3~4年続き、その後維持されます。内服の中断により、自然の経過としての脱毛が進行します。
AGAの治療で現在FDAが認めた有効な薬は、内服のフィナステリドとデュタステリドと、外用のミノキシジル(外用)のみです。
当院では厚生省の承認を受けた内服薬のみの処方となります。
2005年厚生省に認可。2型DHT2型の阻害剤です。海外では既に60か国以上で承認されています。男性ホルモンテストステロンがDHT(ジヒドロテストステロン)に転換されるのを抑制して 脱毛の進行を抑制します。
98%の人に3年間有効で、国内の臨床試験では半年で48%、1年で58%、2年では68%、3年で78%と髪が増える人が経時的に増え、更に髪の太さも改善することも分かっています。
プロペシアのジェネリックです。
2016年厚生省の認可。
フィナステリドの作用しない1型5-α還元酵素も阻害する上、2型5-α還元酵素もフィナステリドの3倍強く阻害するので、より強いDHT産生阻害効果を持ちます。
2020年11月13日厚生省の認可。
ザガーロのジェネリックです。
®プロペシア(先発 1mg) | 9,240円 (税込)/28錠 |
フィナステリド(ジェネリック 1mg) | 6,600円 (税込)/28錠 |
®ザガーロ(先発 0.5mg) | 10,450円 (税込)/30カプセル |
デュタステリド(ジェネリック 0.5mg) | 8,800円 (税込)/30錠 |
起こりうる副作用
ミノキシジル5%の外用薬です。高血圧の内服治療役としてアップジョン社(現ファイザー社)が開発されましたが、日本では認可されていません。AGA治療目的では、外用薬としてのみ認可されています。薬局にて購入が可能です。
脱毛の種類を診断します。適応がある場合処方となります。保険診療となりますので、一般皮膚科診療としてご予約ください。
内服による副作用のチェックをします。受付にて、次回受診日を予約します。(1ヶ月処方)
内服の効果判定と副作用チェックを行います。以後、1~3ヶ月処方となります。
健康診断の結果を持参し受診、効果の評価をします。