アトピー性皮膚炎は日本人の5人に1人がアトピー性皮膚炎に悩まされているといわれます。しかし、皮膚のバリア機能の変化や引っかき行動が大きく関与しています。
当院では、外用薬・内服薬などを組み合わせ、外用方法の指導、生活指導などをおこないながら治療していきます。最近では生物学的製剤やJAKS阻害薬などの適応薬が治療の幅を広げています。
じんま疹は、原因のわからない突発性じんま疹が7割を占めます。残りが特定刺激による蕁麻疹血管性浮腫、じんま疹関連疾患があります。これらは急性のものと、4週間以上続く慢性のものがあります。
慢性じんま疹は根気強い治療が必要となります。難治性の場合、内科で基礎疾患の有無を含め原因物質の検索を行います。
何かの原因物質(アレルゲン)が皮膚に付着して起こるのが「かぶれ」です。金属や植物、化粧品、洗剤などありとあらゆるものが原因となる可能性があります。顔の肌荒れや手あれが実は接触によるものであった、ということもよく経験することです。
当院では、疑わしい物がある場合はパッチテストを行い、原因物質の同定を行っています。
白癬菌の感染症が足にできると「水虫」、身体にできると「たむし」と俗にいわれます。「水虫なのですが、市販の水虫薬を1年も塗っていますが治りません。」という声をよく聞きます。そういうときは本当に水虫かどうか疑ってみる必要があります。
顕微鏡で白癬菌がいるか確かめたのち「水虫」と診断します。水虫薬を2週間以上塗っても改善しない時はご相談ください。
ニキビは皮脂の分泌が亢進したり、毛穴に角質が詰まることにより発症します。年齢やホルモンバランスの変化、ストレスなどが誘因になると考えられていま す。原因がはっきりしている場合はまずそれに気づき、それを取り除きニキビを軽快させることが大切です。 ニキビはすぐに良くなるものではなく根気よく、少なくとも3ヶ月、年齢や肌質によっては数年の治療となります。症状に応じた治療やスキ ンケアにより肌をより良い状態を保ち、ニキビ跡の陥凹を作らないようにすることが治療の目標と考えています。
尋常性乾癬は日本人では人口の0.1%が罹患していると言われる慢性に経過する皮膚疾患です。外用としてステロイド外用、ビタミンD外用、内服薬としてレチノイド、シクロスポリン、アプレミラストなどがあり、関節炎を伴う場合や難治例には生物学的製剤を使用します。 当院では乾癬性関節炎に対してリウマチ内科として診察に当たる医師が全身管理下に、生物学的製剤や免疫抑制剤などの治療にあたり、複科診察をしております。 掌蹠膿疱症は手足に膿疱が多数でき、かゆみや皮膚の亀裂が慢性に経過します。ステロイド外用、ビタミンD外用に加え、難治の場合は紫外線療法や短期のレチノイドの内服を行います。平均で7-8年かかると言われ、根気よい治療が必要となります。
皮下腫瘍の特徴、大きさを見ます。
ほくろなど皮膚腫瘍の診断をします。
患部の一部を採取し、顕微鏡で調べる検査で診断します。
表皮を採取して、顕微鏡下に真菌の有無を調べます。又、更に培養をすることで、より微量な真菌を検出します。
パッチテストはアレルギー性接触性皮膚炎の診断の為に用いる検査方法です。 化粧品や金属アレルギー等をテストします。
アレルギー性接触性皮膚炎の診断の為に用いる検査方法です。遅延型アレルギーによる薬疹の原因薬剤の特定は内服試験ほど鋭敏ではありません。
各種のアレルゲン(金属や接触物質)を写真のようなチャンバーに添付し、背中に密封添付し、48時間後の反応をみます。必要に応じて72時間後にも再判定を行います。
前腕の柔らかな皮膚にアレルゲン(例:トマト 花粉)を一滴落として皮膚表面をスクラッチして小さな傷を作り、皮内の反応を見るものです。15分後に判定をします。即時型アレルギーを診断します。
採血をして薬剤とリンパ球を一緒に反応させる刺激試験です。結果が偽陰性になることもあり、この検査が陰性だからといってその薬剤がアレルギー源でないとは言えませんが、陽性の時は原因物質と言えます。 この検査は月~金曜で可能です。結果が出るまで10日程度要します。
皮膚所見から内科的な疾患を疑う場合に採血を行います。また、アレルゲンを調べたり、アトピー性皮膚炎のコントロール状態を経時的に測定することもあります。処方した内服による臓器への影響の有無も定期的にチェックします。
-195.8℃の液化した窒素により表皮に凍傷させ、 炎症を誘起し、免疫を活性化させます。 効果のピークは4日目で1週間持続します。
尋常疣贅、化膿性肉芽種、軟性線維種、脂漏性角化症など皮膚腫瘍に対して行います。明らかに良性で美容目的の場合は保険が適応できないため自費となります。
エキシライトは、ターゲット型紫外線照射装置であり、エキシマライト装置と同じ308ナノメーターの波長の光を患部に照射します。
狭い範囲(最大5~6cm)に照射されますので、照射回数は必要ですが、これまでの紫外線照射治療で効果が見られなかった疾患に優れた治療効果を示します。
局所麻酔下に体表面の小腫瘍の切除を行います。場合によっては形成外科紹介となります。ほくろの治療においては、以下のような場合は保険適応になります。
これらの条件に当てはまらず完全に美容目的の場合は保険が効かず自費となります。 美容目的の場合でレーザー治療がご希望の場合は保険適応がなく、美容外科にご紹介となります。
チタンワイヤを爪の両側にかけて巻き爪を矯正します(保険外治療)
詳しくは特殊外来 [巻爪治療] ページをご覧ください。
黒い色に反応する694nmのレーザーを照射して、治療します。