医師コラム
食物アレルギーについて
平成30年1月30日放送の「ためしてガッテ」のテーマは「食物アレルギーについて」でした。
食べたこともないのに、または、これまで大丈夫だった食物に対して突然口内違和感、息苦しさ、咳や蕁麻疹。
ついには意識消失や、死に至るアレルギー反応も起こりえます。これらは何故起こるのか、その対処方法は、ということでした。
原因としては
- 1.食物アレルギーは、口から入ることによってアレルギーが成立するわけではなく、皮膚への繰り返す接触により起こる。
- 2.皮膚に湿疹があるとアレルギーをきたしやすい。
予防には
- 1.皮膚を保護することー手の保湿剤による保護、手袋などによる刺激回避をしましょう。
- 2.湿疹を早く治すことが大切です。
- 3.保湿剤は精製された良質のものを使うとよいでしょう。(日本では成分規制されている)
- ①「天然成分」「無添加」の表示に注意しましょう。
- ②口に入るものだから安全ということで皮膚に塗らない「例:オリーブ油、ピーナツオイル」
- ③自作の化粧品を作って塗らないようにしましょう。
もしアレルギーになってしまったら?
- 1.原因物質に極力触れないことが大切です。
- 2.まず、身体の湿疹を治療しましょう。
- 3.医療機関で少量の負荷から開始し、根気よく治療して克服しましょう。
- 4.アレルゲン摂取後は、2時間は運動・入浴などを避けることも大切です。
皮膚科からの提言
- 1.必要のない余分なものは塗らない。
- 2.皮膚の弱い人は保湿剤による保護をしましょう。
- 3.「天然成分」に注意!精製された質の良いものを塗りましょう。
- 4.皮膚科に行き、湿疹は早く治すように、きちんと治療しましょう。
- 5.最も接触の多い手からの感作を防ぐために、手袋を使用することも大切です。